おやじ九人高速600キロ前編

polnareff2007-02-08

詳細は後日
と綴って幾日、ファッジケーキでカジカジの取材、ワンカップ飲みつつ、高速高架下で撮影、ライヴビート収録時、イニキちゃんに貰ったビッグマグナム横山やすし黒岩のTシャツを着て、もうすっかりリキッド往復も終え、すっかり記憶は風化し、同じ台詞の繰り返し。

待ち時間

polnareff2007-02-07

 フリーピープルでリハ終了後、明け方に東京へ向かいます。現地に早く着き過ぎでおそらくベロンベロンに泥酔していることでしょう。ハクション大魔王も描きました。まだ待ってます。サンラスペシャルラジオ、The Saturn Myth-Science ConspiracyFriendly Galaxiesでも。遅いから電話したろ。

レゲエ二選

polnareff2007-02-01

 昨夜突然にレゲエ2選をと依頼され、早朝よりカセットテープの山より選ぶ。ボブ・マーリーWho Colt The Game」とダブヴァージョンにシビれ、ジュディ・モアット「ブラック・ウーマン」に情感を揺さぶられる。でもボブ・マーリーは、『おれの家には屋根がある』と歌う「Is This Love」が好きだったりするナンパモンでもある。さてマトゥンビ関係やら「亜無亜危異都市」が見つからず、リー・ペリーの拳銃ダブも見つからぬ。セルジュ・ゲンズブール「星からの悪い知らせ」もファミリー・フォダー「モンキー・バナナ・キッチン」もイイが、けれどもやはりコレだ。豊田勇造の傑作、「血を越えて愛し合えたら」だ。1980年、現地のミュージシャンをバックに従え、正に血で録り下ろした魂のキングストン実況盤である。森永博志のサウンドストリートで紹介された本作にガツンとイカれ、翌日早速に32番街のダイガで購入した憶えがある。ぼくが高校一年の時だ。「殺そうと思うだけで良かったのに」のタイトルにもヤラれたが、バックを務めたミュージシャンらも大きく戸惑ったと言われる「台湾」が圧巻である。この詩の凄みにぼくは改めて敬意を表する。変則レゲエを波濤の様にメディアの牢獄たるものを直截的に歌うこの曲に今朝は戦慄しきりであった。こんな詩である。「見ると聞くとは大違い/旅行案内信じるな/女買うだけが望みなら/この歌には用はない/二人組のポリ公、ヤクザみたいに/イチャモン付けようとうろつき廻る/宿は朝まで南京虫/食い物まずく俺には高い/俺の牢獄がギターだとしたら/あの人らの牢獄は台湾だ/ここは台北、南の島」

おやじ三人高速600キロ後編

polnareff2007-01-31

 1月31日午前11時にチェックアウト。ヴァーミリオン・サンズ選抜トリオ(以下、VSトリオ)に射す冬の陽は、二人だけに黄色の澱みで応え、もう一人には暖かな陽だまりで迎えた。そう、鋼鉄の精神力で一秒たりともAV外泊密室鑑賞地獄に心揺るがなかったひとりの益荒男、それはぼくである。何と爽やかな青年であろうか。そんな関西加齢臭一行であるが、約束までにはあり余る時間を如何にと、ビールのプルリングを引くよりも、モノはついでとくわえ煙草でカッポカポ、次回会場のリキッドルームに無意味に赴き、壁を仰ぎ見れば、下品にも「ジャズ/オルタナティヴ」だとよ。ふざけるんじゃねえよ。こっちは「ヘイト/グロテスク」で、おつむの程度を合わしてやるぜと、見えない敵に発奮し始めるぼくの手を引き、昼食でもと岩ノリラーメンとエスプレッソで満腹し、溜飲を下げる。さてさてようやく午後1時、再びエイベックス本社へ。本日は老舗「ドール」から修行が始まる。昨日のバラード問題をモヤモヤとクリアし、「果たしてダブとは何ぞや」問題も好調にキメて着地したように見せる。リトアニアのパンクシーンに思いを馳せる間も無く、ビル屋上にての写真撮影アリのファッション誌「サムライマガジン」にては、若者達へのメッセージをと望まれながら、チャリンコジグザグ立ち漕ぎコメントで迷走のダメっぷりを召喚だ。「9人揃えばコウモリの影」でオトすなんて! そして「リミックス」は野田努氏の丁々発止にVSトリオは容疑者の如く汗をかきつつ必死の攻防に塹壕掘りを覚悟する。しかしこの取材が最も豊かな内容だったかも知れない。TGのロンドンギグ(写真はすっかり女性へ転換したジェネシス・P・オリッジ)での音響兵器実験のフリを受け、「常に違和や雑音の象徴でありたい」というぼくの思いだけで乗り切るもやはり寸足らずの印象。更には「コアを9つの側面から照射」との成立の歪さを強調したが如何なものか。バンドを3つのキーワードで語るシメで連鎖自爆の刑を受ける。オカルトは問題外のNGだってギャフーン。ラストは既に青木優氏のレビューがウレシー「TVブロス」には、ようやくトータル的な答えが出来るようになったおじさん達は、音楽性をサッカーに例えて語る。アンサンブルの秘密をゴールシュートから解き、反則ギリギリのボールキープ技に楽曲の発生と成立を解く我らの脳ミソはスッカリ沸き上がっていたのかも知れない。「マイクの前でヨダレしか出ない時がある」とのお茶目には「それじゃダメじゃないですか」と至極真っ当なお言葉を頂き、ぼくは撃沈しつつ、18時に終了、すわ大阪へ高速で戻ってリハーサルなのだ。それよりビールだ。都会の摩天楼は奇妙なオブジェ。そんな折、担当のムラカミ氏がアメリカ・デトロイトでの修行時代、スキンズのバンドを率いていた過去が、イイ湯加減の風呂場の鼻歌の壺から生まれ出づる。名称「デスキンズ」に因んでダスキンとの無謀な提携を目論み(騙り)、ギターノイズの渦から美しい旋律が印象的に響き、涙を誘う。つまりは丁寧に頭を下げるピクシーズの如きサウンドだと。キャッチコピーは「お前のホコリを失うな」とのことで、ダブ界の寺田ヒロオこと沸き上がりおじさんの妄想が延々と新大阪駅まで。そしてJR大正駅前の王将へ。本日のハイライトは新幹線車中に於けるぼくのモノローグより「コンブでノリノリ前川ノリ屋もカワイソー(海草)」「溺死ピエロを傀儡に使う、その名はイット企業」「竹谷翁は1941年、戦前の生まれ」「ルチオフルチン」「マジでコイちゃう5秒前」など、バカも息切れにてエレクチオン
INDUSTRIAL RECORDS 25th ANNIVERSARY RADIO May.26.2005 01/06

おやじ三人高速600キロ前編

polnareff2007-01-30

 1月30日午前11時、新大阪駅中央改札にて集合。ひょうたんの前に集うのもマヌケな我ら、竹谷・前川・ポのヴァーミリオン・サンズ選抜トリオ(以下VSトリオ)はプロモーション取材を受ける為に今より東京へ向かうのだ。ぼくは久し振りの新幹線乗車にアガり気味で駅弁、ビール、バーボンなどをやっつけながらの車内読書は文春とスプラッター映画辞典也。富士山を背に「酒のアテはマメやマメや。車内販売のねいちゃんにビシッとマメを要求するで、しかし」と大口叩いてみたが、おねいさんを前にすれば「あ、マメ的なおつまみを頂けませんでしょうか」と柿ピーを購入するぼくとは何と紳士然とした爽快漢であろうか。そんなミントの香り漂うのぞみは、高速で平均年齢46.7歳VSトリオを東へ運ぶのであった。午後3時近くに赤坂見附駅下車、担当のムラカミ氏の案内でエイベックス本社へ。ここで我らは今日・明日両日で計8誌8時間の取材を受け続けるのだ。切り口上を備えずば、やがて真摯の言葉を導きて、益荒男としての潔しと高を括れば、何と甘ちゃん、アメチン、アメキン、アメコンな我々であろうか。トップの朝日新聞社アエラ」の冒頭質問、J.G.バラードの原作との相関性へ言及するに、真摯の言葉こそ高が知れ、いずれも寸胴足らずの説明は虚しく宙に放たれて、言葉は無情に消え失せる。先の先程までのレツゴー三匹よろしき意気揚々は何処にやら、どうやら我らはそれぞれが取材ブースの椅子にゆったり腰掛けていながら、その実は呆然と心が立ち尽くし、今やまさしく帰れない三人も完成間近なのである。しかしその際に「原作のエピソードより赤き砂なる表題イメージが生み出す退廃と無限性」を語ったぼくを何と誉めてやれば良かろうか、恐らく誰もがそのセリフを聞いていなかったであろうから。故に「何せ通読した者は二人だけですから」と半笑いする三人のおじさんしか居なかったのである。しかしだ、ダウンすれどもファイティングポーズだけは涼やかに決めたいVSトリオ、続くクラブ誌「ラウド」はノーガードよりも俄か仕込みのピーク・ア・ヴーが効奏したかの感。そしてポップグループの拡大解釈と喝破したマツムラ氏による「スタジオ・ヴォイス」は、またも剛速球の名言が飛び出せば思わず唸り声も上がろうもので、続くフリーペーパー「バウンス」までの空白時間、隣ビル内居酒屋魚民へ逃げ込んで意思の疎通を改めて、言葉少なに鯨飲すれば、自然体こそ美しき哉と勢い付けて再びブースで誤爆の結果。さて恐らく黙殺カット必至であろう本日のハイライトには「竹谷翁は1941年、戦前の生まれである」「2009年までに計6作のアルバム制作」「アルバムスリーヴはSPKのファーストへのオマージュである」「二律背反だからこそ生まれる三つめの政治性」「音はそこにあるやん、音は聞こえてるやん」などノミネート。その後、深更までムラカミ氏と恵比寿の居酒屋で痛飲。何故か海草世界の真実を喋り続け、我に返ればホテルの小部屋で真っ裸、傍らにはスプラッター映画辞典が開かれており、そのページを見やれば「発情アニマル」と。嗚呼。
HNSNSN120(モリコーネ映画音楽集)

あけおめ

polnareff2007-01-08

 遅まきながらあけおめ。ヴァーミリオン・サンズの録音もイイカンジで進行しているんだけど、ぼくには地獄の時間がある。滑舌悪さとグダグダ喋りで生きてきた過去を呪うも、フン、そんなこと知らんもーん。スガッチャンからのヒマヒマ電話をぶっちぎり、午後は大学ノート(別名うらみ手帳)にリハビリ雑考『二年後に旅立つ僕へ』を書き殴っておれば、いつの間にか敵役のSッチャンを青竜刀を背負ったニヒルな素浪人に仕立てておるではないか。即座にトラの毛皮を腰に巻いた東南アジアの人さらいに訂正し溜飲を下げつつも、小学生みたいにページを真っ黒けに塗りたくり笑う。朝からヴェルヴェット・アンダーグラウンドな気分だったので、ウォホールテープやファクトリーのブート音源ばかりで100分のファイルを作り、夜の9時から流してみると15人ものリスナーが。劣化マンがエディットした初期ヴェルヴェット、此処にも地獄と暁光が在る。しっかし音が悪いね。でも本質はそこだよんさま。ジョン・ケイルのヴァイオリンに戦慄しちゃうん。HNSNSN117

来年もよろしく

polnareff2006-12-31

 またもや一見難解そうで内容空疎な雑文を先日より書き続け、何とか年内に完成しましたが、一体これはどこかで公開するのでしょうか。ということでレコーディングも終了したみたいです。お疲れ様でした。ぴんぽ〜ん、告知で〜す。そりから来年1月末発売のインディーズイシュー用にVS全員でインタビューをカタコト受けました。これは音源付きですが、ニューアルバムの予約のヒトにもイイモノがもらえるハズ。さて今年もまったくCDもレコードも買わず、相も変わらずムカシのものを繰り返しという恒例も、専らカンとナース・ウィズ・ワウンドとSPKだけで、最も愛聴したのは稲川淳二の14時間怪談ファイル。画像は新年を迎えるにあたって猪突猛進の助さんこと三沢京助24歳。そのホットな情熱でセンパイの牧史郎と衝突ばかりして、さおりちゃんはいつも気が気でないご様子よんさま。さてさてソージついでにカセットテープの山から集めた音をまとめてヒアナッシング・シーナッシング・セイナッシングも115。HNSNSN115