しまなみとか言うバカは死ねばいいのに

polnareff2007-05-04

NHKBSで3日間連続放映された「怪奇大作戦セカンドファイル」、「ゼウスの鉄爪」「昭和幻燈小路」「人喰い樹」の3つのエピソードで、旧シリーズのエッセンスを凝縮して口開きする試みなのか、しかし恐らく期待は薄いように思える。冗長さを感じさせる半端な尺、テンポが悪く退屈なストーリー展開、パロディのような画面構成、Jホラーの旗手清水崇中田秀夫の起用も無意味に思える凡庸な演出は、以前リメイクされた「ウルトラQ・ダークファンタジー」のいずれのエピソードにも遠く及ばぬ低いクオリティ。大根揃いのミスキャストの内、何とか鑑賞に耐え得るのはココリコ田中(三沢京助)と寺田農(町田警部)のみ、清水紘治堀内正美原知佐子ら実相寺作品の常連が1シーンだけでも顔見せするのに安心すれど、岸辺一徳(的矢所長)と西島秀俊(牧史郎)の勘違い演技が決定的な致命傷を負わせている。彼らの空回りに起因する設定、名称、人間性などからディテールの隅々までの、まさに愚直と呼ぶに相応しい再現こそ「セカンドファイル」を駄作たらしめている原因であろう。共有幻想をリメイクするのではなく、いま一度パスティーシュやオマージュについて考察してもらいたい。さすれば無自覚と惰性のベクトルは作用されなかったであろう。あのテーマをサンプリングしたディーヴァ風のエンディング曲なども生まれなかった筈である。しかし高橋洋佐々木浩久には参加して欲しかった。