氾濫

polnareff2006-06-27

 今日の「横丁の男前」の正解は香川丸亀の英雄、やさぐれうどんブルースのモデルでもあるアナキスト大杉栄さん(写真)であります。みんなも三角関係には気をつけようね。美は乱調にあり。
 ビールと角瓶ウイスキーでフリーチェンバーを検証するイルネパ・セシオンのリハは、モリヤンのクラリネットの響きが禁断の言葉ヘンリーカウへと導き、穴開きソックスに頭を垂れておなご哉。春一番の資料に竹谷郁夫の名を発見した旨の話題に黎明期の日本ロックの思い出に、竹谷さんの記憶だけが格段に古く、レアなフッテージはラフォーレでのドン・レッツとの邂逅などからイエロー、ファイト・オア・フライトのルードボーイズからパンタ&HAL。こちらは元はちみつぱいと元頭脳警察の邂逅が互いのルーツを検証してニューウェーヴの記号にて結実した日本ロックの至宝。ティラノザウルス・レックスとミッシェル・ポルナレフを過激で過剰な歌謡ロックに再生したパンタ&HALの2枚のスタジオアルバム「マラッカ」「1980X」が如何に傑作足りえているかは、いつかミクシー日記にて、五日じゃないよ。でもヒカシューはこの世に2つは要らないとはヒドイ言われ様だが、耳が悪い人間は居なくならない。8ちゃんから山の怪談エッセイ「山の夜を見よ」を借りる。いつもありがとうございます。そして怪談「聖域」をテケトーに語ったんで、どれほどぼくがウソを言っていたかを検証して下さい。さてさてイルネパの「洪水」シリーズの一段目「氾濫」
「氾濫」/おのれ未明の奥より来てふたたびに/ギイギイ粟立つ腕で身を庇いながら/無脊椎の来世を願い、未明の奥より来て/殺した友の骨を齧り、殺した神へ罪を贖い/不浄の血を飲み、おかまが孕み/不浄の身を噛み、深泥が掴み/屠殺の者よ、その顎より汚水の息吹を/流砂の紐よ、そのたわみより狂人の泡を/オイルに非ず、お前は血を見るのだ/死んだ娼婦の身を啜り、死んだ黒衣へ火を放ち/虚ろの光射し、嬲り血に溜まり/空蝉の瞳刺し、片輪の夜に染まり/吸われた肉よ、その凍えた乳房に紅を/裂かれた肉よ、その眩しきはらわたに紅を/緑の髪の闇まみれを讃えよ/狂える魂を獣に捧げ、狂える神に陵辱を受け/裏切り色を纏い、此処キチガイ病院で/裏切りの土腐り、処刑の祖国で/ダムダムの星よ、お前は赤子を貫いて/戒律の調べよ、お前は早贄の誇りに声を上げ/何も残らぬ血の跡を啜るのだ/真空の一点に悪魔の速さで辿り/真空の音を注射針の潮で知り/月天に吠え、境涯を欲しい儘にす/釘磔に鳴き、狩人の匂い伝う/井戸の底よ、セメントで固めた死体を/夜の底よ、此の世の惨殺を/共喰いの父を斬首して讃えよ/無脊椎の来世に祈り、おのれ未明の奥よりふたたび/くらがりの/