竹谷夜想通信

polnareff2006-06-25

 竹谷郁夫夜想通信。メイルを貰いスゲー嬉しい。VSのヴィジョンを漠然と思い描く。数年前、雑誌インタビューでの氏の言葉がその解答であろう。つまり「全くバランスを欠いて、だけどシンメトリック。硬質でグニャグニャで細密」なのである。更に個人的には「茫漠であり過剰」なアンバランスを思う。またそのベクトルが空間移動や共同幻想へと各々が向かい調和を成すのが霊妙でもある。それはナックルボールであり、ビーンボールでもあろうとするイメージなのだ。さて絵画全般に、全く以って暗いぼくにイメージする作品を挙げてみよとの指令を受ける。思いつくままにマルク・シャガールユダヤ劇場:音楽」、マックス・エルンスト処女懐胎」、ゲオルゲ・グロッス「都市」、ジェームズ・アンソール「1960年自画像」「死の追跡」など。根拠が無いのが悲しいが仕方が無い。キチガイじゃがいもさつまが無い。浮世にて概ね細胞の酷使を鼠色の裏筋に任せているが、今回は琴線に触れて久しいものばかりである。恥ずかしいが仕方が無い。久しぶりにバード・イン・ハンドを聴くと様々な思いが交差する。二十四時間、テレビ電波とフラッシュライトを全身に浴びてあの世やUFOの音を妄想しているリーペリー。生まれて初めてダブを聴いて腰が抜けそうになった。チルアウトでは透明人間にもなりました。
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