ベイビールー

polnareff2006-06-23

 ベイビールーは、カンガルーのBaby Rooに非ず、アラン・シャフォーのBaby Lou。ジェーン・バーキンがカバーしたBaby Louの華美に驚き、ビートたけしにアルバムをプレゼントしたのもムカシ、へべれけのベイビールーと夜明けまで文章読解討論。日本語の羅列に見る時間と空間を度胸と節度で取り込んで魂にて咀嚼する私見。そして「灯台下暗し」と「過ちて改めざるを過ちなり」の輪廻を見て、本質を強奪搾取する私見。しかし同じ事象と結論を気質で語るも相互理解で着地、大変に有意義な時間を過ごす。ストレンジャーたる被害妄想をいなされ納得。夜明けの夢は甘美。火曜のロッジでのリハはヴァーミリオン・サンズの会合。洪水詩に困惑中。推敲する度に削られていまや丸裸、心改めて始める。竹谷さんより深夜VSの絵画イメージを問われ、そのヴィジョンを語り切れずに難儀進行中。優しさと刺激に多謝。 
 「氾濫」(仮題)/殺した友の骨を齧り、殺した神へ罪を贖い/不浄の血を飲み、おかまが孕み/不浄の身を噛み、深泥が掴み/屠殺の者よ、その顎より汚水の息吹を/流砂の紐よ、そのたわみより狂人の泡を/オイルにあらず、お前は血を見るのだ/・・・・・・/死んだ娼婦の身を啜り、死んだ黒衣へ火を放ち/虚ろの光射し、嬲り血に溜まり/空蝉の瞳刺し、片輪の夜に染まり/吸われた肉よ、その凍えた乳房に紅を/裂かれた肉よ、その目眩いはらわたに紅を/オイルにあらず、それこそが血である/・・・・・・/狂える魂を獣に捧げ、狂える神に陵辱を受け/裏切り色の衣纏い、此処キチガイ病院で/裏切りの土腐り、此処処刑の祖国で/ダムダムの星よ、お前は赤ん坊を刺し貫いて/戒律の調べよ、お前は早贄の誇りに満ちて/オイルにあらず、その血を啜るのだ/・・・・・・/月天に吠えその境涯を欲しい儘にす/
 いつまでも聞き続けるであろう2枚、ミルトン・ナシメント「センチネラ」からセンチネラ。そしてジョン・ケイル「ミュージック・フォー・ニューソサエティ」からクローズ・ウォッチ、シビレルー。