2006-06-03 バロウズ殺し人別帳 『バロウズ殺し人別帳』(オープニング・ナレーション) 殺し屋ウィリアム・シュワード・ バロウズ。 彼は愛ゆえに殺し屋になった。80歳を過ぎた今なおショットガンを照準し、血肉で世界を描き続ける。そして失われた小指の痛みを想うために男を抱き、まとわりつく硝煙の香りを払うために女を抱くのだ。火を噴く銃口に禅天魔ガイスンの声を聴き、予めの宿命を日々反故にする。彼は死ぬまで放蕩息子(ビートニク)なのである。空っぽのガラスコップに封じた秘密を冥土の土産と携えて、今日もバロウズは人を殺す。(劇伴、次第にFO)