男根ギロチンSPK

polnareff2006-04-21

 ちくま文庫から発売されたコレット「わたしの修行時代」を読んで、男女の共棲と相互調教について研究する。しかしぼくにとって所詮ファンタジーゆえに、ただ徒に官能のみを刺激したに過ぎず、読後の虚しさは巨大だ。パーフェクトに厄年のさえない男であるを常に意識し、社会の片隅で出来るだけ他人様に迷惑をかけずに生きるぼくだから、春の季節ぐらいは贅沢してさ、こっそり夢精欲情生活してもいいともーなーんて思ってたら、やっぱりそんな考えは天知茂、この世では許してもらえないみたいです。考え方も観方もヒネくれた卑屈中年には、おのれの心は移ろわぬゆえに幸せは来ないのか。人間の屑とはぼくなんですね。死ぬのは嫌だが、死にたくなってくる。シクシク、ひいきしてください。次いでテンシーの「阿呆陀羅経文・鎌鼬」を読む。これは狂った博士によって世界をフランケンシュタイン手術する試みである。失われたスピードを求めて誰よりも高みに昇り、勃起を憎み世界を呪う。それは真空でありながら、他者を切り裂くこともない。カマイタチさんも非情だ。弱気のギャンゴー。昼間から不貞寝だ。おやすみなさい。スピード・ぺニース・キルキル!ホワットアイセイ