テケトー

　またも泣いて目がさめちゃったよ、どうしちゃったのかしらん、ぼく。昨夜は井上くんとトーマス・ピンチョンについて議論。改めて同じことの繰り返し。ピンチョンなぞ「競売ナンバー４９の叫び」ぐらいしか読んだ事も無く、すっかり忘却の彼方に在るぼくであるが、問答無用でお答えさせて頂きましたよん様。つまり彼の作品における本質とは、作品中の人物、例えば鈴木氏の行動と別人の鈴木氏の行動を、世界で唯ひとりの鈴木氏の行動として描写・表現しながら、それを人類平等の結末へ導くに他ならないものであると喝破すれば、最初から黙って耳傾けていたマスターから一言、「テケトーなことばかり言うとるなー」。１４ヶ月ぶりに、また同じことの繰り返し、昆虫の脳髄哉、是れ昆虫の観察記録哉。