トゥルー・ロマンス

polnareff2006-02-04

 地元の後輩Jが事故で自動車大破ということで夜更けにやって来て泣き言、まるでくよくよドロンパのよう、悪魔の微笑で「落ち込むなよ」と肩を叩いて、ボブ・ディランを語って聞かせる。テレビで録画しておいた映画「トゥルー・ロマンス」を観る。決してタイトルに忠実ではないが、未完結ながらも美しいラストシーンに熱く涙。クリスチャン・スレーターパトリシア・アークエットイカカップルによる饒舌なタランティーノ版「ワイルド・アット・ハート」とウディ・アレン「ボギー、俺も男だ」へのオマージュ。ナンの手管も下さぬ代価に得た、作品全てを横溢するヒリヒリするような光とスピード感が素晴らしい。ほかには凡庸な父親役のデニス・ホッパーが、マフィアの親玉演じるクリストファー・ウォーケンに向かってシチリア人の歴史を語る騒々しくも静寂のシークエンスが印象的。しかし血まみれになってもP・アークエットは美しい。ぼくは初めてこの美しい女優を知ったが、未解決作品「ロスト・ハイウェイ」に出てた人だったのね。関係無いけど、兵庫県プロパンガス協会のCMがリニューアルしたよね。20年以上、ぼくの好みにジャストフィットなモデルさんを使ってくれて、アリガトー。ホントにフシギだ。
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