モンキーウェーヴ

polnareff2007-02-28

 甥のユータローが遠くに見えるNTT本局のアンテナを指差して何かと尋ねるので、あれは日本猿からの宇宙電波を受信する為のものだと教えてやれば、ヤツは近くで実物を仰ぎ見たいと面倒をせがむので、常人が近寄ればモンキー電波に侵されて瞬く間に日本猿に豹変する故に危険だと諭すと、ヤツが馬鹿なのか、コチラが馬鹿にされているのか、意外にあっさりと諦めて引き下がるのを拍子抜けにも物足り無さを覚えた小生、突然、往来路上で奇声を発し、日本猿へと変身するさまを十にも満たぬ少年の目前で披露し驚かせん試みは、如何なる無残をも極めた愚行であろうかとおのれの軽薄を呪わば、傍より甥の発する奇声が高らかに響く夕暮れの町。是れ同病相哀れむならじ、嗚呼、侮りて猿の芝居に穴二つ、大きくお粗末。
 さて此処まで付き合える程の暇を持て余すあなた、此の「モンキー電波の心得」を暁に向かい読み上げてみようじゃないか。