やっちゃ場育ちの日系エスキモー

今夜のタモリ倶楽部ほんこん清水ミチコのゲストでジョン・ケージ特集。タモリらもピアノ演奏。丁寧に概要だけを伝えて、水準の高い内容であったと思うが、それは本当なのか。中でも「丸投げ」「ノリ突っ込み」、または「これでは、やっぱりあきまへんか」とケージを喝破したほんこんが偉い。そしてそれも本当なのか。在りし日のアポカリプスにて、かすかに響く換気扇の音を耳にしたお客から、レコードタイトルとアーチスト名を求められた思い出も含めて、ラジオでの放送事故は4分33秒たり得るのか。この曖昧な命題を解く鍵こそ、ブリジット・フォンテーヌの「ラジオのように」である。ここで言及されている凍りついた世界に響く最初の音について、大和屋竺はそれを泥棒の仕業と応え、フィリップ・ド・ブロカはそれをハートのキングであると応えたが。66回目のヒアナッシング、五月病向け音楽特集、それはロックに次ぐロックで。
Hear Nothing,See Nothing,Say Nothing/66