This is what you want

クアトロでRise From The Deadのライブ。共演はイルレメ、スピードメーター、ニュートロン。数年振りに安田謙一氏と会う。隣に居るSuper!・イグチさん経由で浅田彰・モブノリオ宴会の件を耳にしたとのこと。恥ずかしい、恥ずかしいとメートルを上げておれば、ひとりの青年が近付いて「僕のこと覚えていますか」と尋ねられるもサッパリ感も一杯で、モゴモゴと口ごもっておれば、果たして彼はBaiyonなる名のアーチストなり、ロバート・ムーグのドキュメンタリー映画サウンドトラックにも参加しているというヤリ手さんなのであった。大金を掴んだ暁には世話してくれるよう頼む。会場のあちらこちらにヴァーミリオン・サンズの姿が見える。
さて内容である。共に初見のイルレメ、スピードメーター、ニュートロンらの完成度と音楽性の高さに比べ、RFDの破綻の素晴らしさよ。僕は彼らが全てに向けて発する「意味不明」を愛す。頑なに賞賛への代償が歪であるが故にハードコアなのである。この夜のRFDを観ながら僕は哀しみに涙した。
憎むべきもの、或いはかつて憎んでいたものを改めて愛するが如き野蛮、それは確かに跋扈していた。再び言う。「ロックは死んだ」と言うは易いが、その滅びたものこそ君らのお望みのものである。
次回のテーマは虚無と漠然である。盲人は闇夜を認識する術を持つ。しかし私たちは闇夜に夜明けを願う。必ずしも王は裸ではないのだ。如何にして盲人は王の愚かなるを知るのか。