マルセイユ

polnareff2004-11-03

文化の日に因み、先日のヴァーミリオン・サンズツアーでの余談をひとつ。集合場所の今北邸に上がりこみ、奥さんの淹れたコーヒーを味わう我ら。その目前のテーブルには数脚のコーヒーカップと幾つかのキャンデーが乗せられ息を潜めている。
「結局さぁ、ニューウェーブリバイバルって何だったんだろうね」
「プレスの連中が煽ったキャンペーンなんてどうせニセモノさ、なぁ」
「追憶で過去の再現なんざ最初っからナンセンスだって分かりそうじゃん」
「俺っちなんかいま流行ってる音楽は皆んな空っぽだって決めてるけどね」
「あたしはその元凶はクラブ文化にあると思うな、個人的意見だけどさ」
「ウウウ………静かにせぇ………」
「わしは若いチャラチャラしたヤツがいっちゃん嫌いや」
「でも何で心が揺さぶられるような音楽が最近無いんだろうね、ここつまさんはどう思う?」
「何にせよあかんのは、ホトケ造って魂入れずっちゅうこっちゃ」
その時、我らは同時にポケットからライターを取り出し、テーブルに並べたのであった。