NADA

polnareff2007-03-30

今夜半より東京へ。ライブシリーズ「コヤニスカッティ・エコーズ」の二回目は「リヴァーブ・オーヴァーダブ」発売を記念して、大音響システムが噂のアースドムにて、ストラグル・フォー・プライドとDJブッシュマインドという最先鋭のサポートで、さてはおっさん連隊、今回の作戦名は「なしくずし」とならぬように願うのだが、そんな過剰と欠如を進軍するおっさん連帯は、各人それぞれによって曲タイトルの呼称が異なっており、正式題を答える者には小さく感嘆の声が洩れる有様であるリアリティ、そしてこれこそが本質であるというリアリティ。なぞとナナメ歩きも程々に突然語りたくなったので少々。
歴史の野蛮と文明の屍骸を暗示する試みであった「Der Dritte Mann(旧題)」から派生した「UN-T」と「NADA」について語る。「UN-T」とはモンタージュによる解放である。記号は相反する自在を有するゆえに自在である。ゆえに「UN-T」とは「ユビュ王」の略であり、「Untitled」の略であり、伏字された「連帯」であり、または綴りミスであり、そのいづれでもないのだ。だから全てはお前のことなのである。反して副産である「NADA」は、記号のモンタージュによる概念である。記号の自在ゆえに概念も自在である。ゆえに「NADA」とは、まさに「虚無」であり、「虚無」ゆえに「無」であり、「虚無」でしかありえない「実存」であるかもしれぬという概念の自在を意味している。これもまた全てお前のことなのである。つまり、これらの意味不明な言葉の羅列が「NADA」であり、そしてここに至る迄の経緯、及び暗喩が「UN-T」なのだ。  ナンノコッチャ
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